Morph

Morph 1.0

Google Analyticsの日次レポート作成を自動化してメールで配布する: Biz x Dev ラウンドテーブル

2024-06-17
柴田 直人
柴田 直人
共同創業者 CEO
小野寺 隼人
小野寺 隼人
セールスマネージャー

Biz x Dev ラウンドテーブルの連載では、データにまつわるお悩みやトレンドトピックを、エンジニアとビジネス職の対談の形式でお届けします。

本日の参加者

小野寺 隼人 - セールスマネージャー @Morph

Morphのコーポレートセールス担当のマネージャー。

今日は、マーケティングコンテンツのためのデータ活用のお悩みがあるそうです。

柴田 直人 - CEO/バックエンドエンジニア @Morph

当社CEOですが、Morphではリードバックエンドエンジニアも兼任。

今日は、一人のエンジニアとしてお悩みに応えてくれます。

課題: Google Analyticsの指標をタイムリーに共有したい

小野寺:

今日はマーケティング関連のデータ活用で相談があってお時間いただきました。

簡単にいうと、適切なタイミングで追加のアクションを取るために、マーケティング施策の効果をタイムリーに知りたい、ということなんです。

最近実施しているマーケティング施策としては、ブログ記事やSNSでのリーチに力を入れてまして、週次のミーティングでGoogle Analyticsで収集している指標をまとめて共有する、ということをしています。

そこで、指標の変化にタイムリーに気づくことができずに、アクションが打てていないという課題があります。特に外出時などには、モバイル端末だと確認が難しいです。

また、週次のレポート作成もコストがかかっているので、できれば負担を減らしたいということもあります。

解決策としては、日時でGoogle Analyticsのレポートを誰かが作成してメンバーに共有するといったことも考えられるのですが、コストがかかりすぎて現実的でないかなと思います。

Morph 1.0

受動的に情報を受け取れるとありがたい

柴田:

なるほど。課題を整理すると、XやLinkedInなどへの投稿の後に、LPの流入などの効果が現れたのをタイムリーに把握したいっていうことですね。

小野寺:

そうですね、「ここからの流入が多かったんだ」っていうことが後から気づくことがあって、「あの時もうちょっとアクションをとっておけばよかった」と思ってしまうこともありました。

柴田:

そうすると、Google Analyticsのデータから可能な分析がフレキシブルにできて、かつ受動的に情報を受け取れると理想ですよね。

やっぱり、忘れてしまうこともあると思うので。

MorphのWebサイトのGoogle AnalyticsのデータをSnowflakeに転送しているので、それを使ってレポート生成とメールの送信をやってみましょうか。

チャートだけだと見落としがちな情報も、レポート機能であれば解説してくれるので、それを定期的にメールで送るようにしましょう。

小野寺:

それはありがたいですね。グラフでもわかりやすいこともあるんですが、しっかり読み取らないと理解できないような場合もあって、後回しにしてしまったりするんですよね。なので、レポートが届くのはありがたいです。

柴田:

毎日特定の時刻に一連のパイプラインを実行するスケジュール機能があるので、それを使いましょう。

小野寺:

たとえば毎朝それを確認して打ち手を決める、という運用にできそうですね。

プロンプトを変更するだけでカスタムレポートが作れる

柴田:

traffic_source ごとのコンバージョンレートを集計してみましょう。

キャンバスにセルを作ったので、ここから追加の処理を追加していってください。

小野寺:

なるほど、可視化とかレポートとかテンプレートが選べるっていうことですね。

柴田:

そうなっています。テンプレートを選ぶとコードが出力されるので、それを編集してもいいですし、AIにコードを書かせることもできます

ではレポート生成を実行してみましょう。

言語の指定や、レポート内容の指示を引数に入れるとカスタマイズすることができます。

今は追加の指示を特にしていないのですが、それでもいい感じの内容になってますね。

具体的な指示をすると、その内容についてレポートを作成してくれます。

そして、この結果をメールで配布することができます

小野寺:

プロンプトを変更するだけでカスタムレポートが作れるのは簡単でいいですね。これが毎日来るのはありがたいです。

柴田:

日次のレポートで見たいような指標の検知を一から実装しようとすると大変なんですけど、分析の流れでAIによるレポート生成をすることで、手軽かつ精度良く実現することができます。

Morph 1.0

メール、リンク共有、Notionへの埋め込みなどでチームに共有

小野寺:

この結果をたとえばNotionに埋め込んだり、リンクで共有したりすることはできますか?

柴田:

はい、セルの公開設定からリンクを発行すれば、埋め込みもリンクの共有も可能です!

小野寺:

ありがとうございました!早速明日から運用してみようと思います。