
AIアプリ開発のためのPythonフレームワーク - ローンチウィーク #3

ローンチウィーク #3 の最初のリリースは、Morphフレームワークのアップデートです。早速始めましょう!
Morphフレームワーク
Morphは、Pythonを用いてAIアプリ・データアプリを構築することのできるフルスタックフレームワークです。 (Python 3.9以上、Node.js 18以上が必要です)
ドキュメントはこちら: https://docs.morph-data.io/docs/ja/getting-started/why-morph
今回のアップデートでは、AIアプリ開発に関する機能を強化しました。
💬 stream_chat() + : AIアプリ構築のためのツールキット
AIアプリを構築するためのツールキットとして、 stream_chat()
というPython関数と
これを使えば、PythonでカスタムLLMチャットを構築したり、マルチエージェントチャットを構築して、それをそのままWebアプリ化することができます。
実際にたった1分半で、Langchainを使ったAIチャットアプリを構築するデモをご覧ください。
🪄 morph deploy でデプロイ
完成したアプリをチームメンバーに見てもらうために、クラウド環境にデプロイしましょう。
ターミナルで morph deploy コマンドを実行するだけで、デプロイができます。
現在はコマンドによるデプロイにしか対応していませんが、GitHub連携によるCI/CDに近い将来対応予定です。
デプロイに関するドキュメントはこちら: https://docs.morph-data.io/docs/ja/deploy/dashboard-setup
Morphを使う理想的なシナリオ: “Langchain → Web App”
Morphを使う理想的なシナリオは、Pythonを使ってAIワークフローやマルチエージェント処理をプロトタイプし、そのままそれをWebアプリに変換する、という流れです。
たとえば、あなたのチームでカスタムAIアプリケーションのアイデアが上がったとしましょう。その実現性をテストするためには、まずはLangchainのようなLLMワークフローフレームワークや、CrewAIのようなマルチエージェントフレームワークを用いて、Pythonとコマンドラインで実験をするでしょう。
そうして、ワークフローのロジックがある程度完成したとして、それをチームメンバーにどのようにして共有しますか?DjangoやFlaskを使ってゼロからアプリケーションを構築しますか?StreamlitやGradioは悪くない選択肢だと思いますが、デプロイ環境は整っていますか?
まさにこのような瞬間に、Morphのことを思い出してください。Morphは、あなたのPythonコードにたった数行追加するだけでアプリケーションサーバーを構築し、マークダウンを編集するだけでフロントエンドを構築できます!
より複雑なカスタマイズ
Morphフレームワークのもう一つの特徴は、カスタマイズ性の高さです。Pythonフレームワークなので、もちろんPythonパッケージを自由に追加して利用できます。それに加えて、以下のような追加のオプションがあります。
Dockerfileを編集して、OSレベルのパッケージを追加
morph new
でプロジェクトを初期化するとDockerfileが生成されます。Dockerfileを編集することで、デプロイ時にOSレベルのパッケージを追加することができます。
フロントエンドをカスタマイズ
Morphのページ開発は、MDXファイルを使用します。MDXではReactコンポーネントを利用できるため、自分でReactコンポーネントを開発して使用したり、npmパッケージを使ってコンポーネントライブラリを追加したりできます。