
フレームワークのアップデート v0.3.0

morph_project.ymlのアップデート
クラウドプラットフォームのアップデートにより、デプロイ環境をAWS, GCPから選べるようになりました。それに合わせて、設定ファイルであるmorph_project.ymlのフォーマットがアップデートされています。以下のように設定値を与えるだけで、クラウドプロバイダー、インスタンスの仮装メモリ量、CPUサイズなどをカスタマイズすることができます。
version: '1'
# Build Settings
build:
runtime: python3.12
framework: streamlit
package_manager: poetry
# Deployment Settings
deployment:
provider: gcp
gcp:
region: us-central1
memory: "1Gi"
cpu: 1
concurrency: 80
timeout: 300
フロントエンドアーキテクチャのアップデート
Morphは、Pythonとマークダウンでフルスタックな社内アプリケーションを構築することができる、野心的なフレームワークです。
マークダウンでアプリケーションを構築する部分では、あえてフロントエンドのReactアプリケーションコードを実行時にビルドすることによって、他のPythonのみで駆動するフレームワークと比較した際にフロントエンドの柔軟性に強みを持たせています。
今回のアップデートでは、フロントエンド関連ファイルの構成を見直し、既存のReactエコシステムとの親和性を改善しました。
vite.config.ts
Morphでは内部的にviteを使用しています。v0.2までは、vite関連ファイルはフレームワークの内部で処理され、ユーザーがカスタマイズすることができませんでした。今回のアップデートで、vite.config.ts ファイルがプロジェクトルートに配置されるようになり、viteエコシステムのさまざまなパッケージやリソースが使えるようになりました。
shadcn/ui
Morphフレームワークではこれまでnpmパッケージとしてプリメイドのコンポーネントを配布していました。今回のフロントエンドアーキテクチャの刷新に合わせて、shadcn/uiにならってオープンコード形式での配布に変更されました。また、 morph new
コマンドでプロジェクトを初期化した際のコードにも、shadcn/uiの初期設定が含まれています。これにより、shadcn/ui コンポーネントコレクションの利用がより簡単になっただけでなく、shadcn/ui CLIによって利用可能なたくさんのコンポーネントコレクションが使用できるようになりました。
コンポーネントのアップデート
プリメイドのコンポーネントにも以下のアップデートがあります!ぜひドキュメントをご確認ください。
- LLMコンポーネントをChatとCanvasChatに分割
- Triggerコンポーネントを追加
- Ifコンポーネントを追加
- Modalコンポーネントを追加
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