Morph

Ollamaのホスティング機能をリリースしました

ローンチウィーク
2025-03-13
三橋 啓多
Co-founder, COO

社内アプリケーション開発に従事するエンジニアや、AIの活用を模索する各部署の皆様に朗報です。私たちのサービス「Morph」では、最新の大規模言語モデル(LLM)を、パブリックネットワークから隔離された安全な環境で運用できるOllamaのセルフホスティング機能を提供開始しました。これにより、企業の厳格なデータガバナンス要求にも応えながら、最先端のAI技術を活用できるようになります。

背景

急速に進化するAIモデルと、それに伴う業務プロセスの高度化により、エンタープライズ環境ではデータの安全性やガバナンスがこれまで以上に求められるようになっています。従来、最新のLLMを利用する際には、パブリッククラウド上で運用するケースが多く、セキュリティやコンプライアンスの面で懸念がありました。Morphは、この課題に対応するため、Ollamaのセルフホスティング機能を実現。パブリックインターネットから切り離された環境でAIモデルをホストすることで、企業独自の厳格なガバナンスを維持しつつ、最新技術の恩恵を受けることが可能となりました。

Morphプラットフォームの新機能:Ollamaセルフホスティング

この新機能により、企業内のセキュアな環境下でLLMを運用することができます。具体的には、以下のようなメリットがあります。

  • セキュアな運用環境: パブリックネットワークから完全に切り離された環境でLLMをホストするため、データ漏洩や外部からの攻撃リスクを大幅に低減。
  • 柔軟なモデル選択: 現在、deepseek‑r1、llama3.2、phi4、qwenといった複数の先進的なモデルを利用可能。業務内容やニーズに合わせた最適なAIソリューションを選択できます。
  • 段階的なリリース: 新機能は段階的に提供され、利用申請を経たユーザーが順次導入できる仕組みを採用。これにより、ユーザーは安心して新技術を試すことが可能です。

利用申請と今後の展望

MorphのOllamaセルフホスティング機能は、利用申請をしていただくことでご利用いただけます。現在、段階的なリリース中のため、早期に申請していただいたユーザーには、最新のLLM技術をいち早く体験していただける機会が提供されます。

AI活用の可能性は今後ますます広がり、企業内での業務効率化や革新的なサービス創出に貢献することが期待されます。Morphは、引き続きエンタープライズ向けの最先端技術を提供し、皆様のビジネス環境を支援してまいります。

ぜひ、お問い合わせフォーム(https://morph-data.io/ja/form/contact)から利用申請を行い、Morphの新機能をお試しください。皆様の業務効率化とイノベーション促進に、私たちのサービスが大いに貢献できることを願っています。


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